離島が抱える悩み:資材調達

18-11-2020

新型コロナウイルスの影響による資材不足調達の遅滞は現在改善されつつあります。とはいえ、道路が整備されていない地域や離島の現場では以前から資材購入・運搬に関する課題が山積み状態です。離島における工事に携わる事業者は多くの課題に対する解決策を常に求められています。

インフラ整備や振興開発に伴う工事に不可欠な資材、砕石、砂利、砂。これらの資材を低コストで調達するのは難しいと思われてきました。しかし、短時間かつ低コストで資材調達を可能にする方法を用いれば、この難関は乗り越えられます

例えば、MBクラッシャーのアタッチメントなら、すでに現場で使用している油圧ショベルに取り付けて必要な骨材を作り出すことが可能です。

 

資材調達およびコストの管理と計画

スペースの限られた現場や資材運搬に関する制約がある工事においては特に、資材調達の計画が重要となってきます。

現場における業務のほぼ5割が資材の調達や管理に費やされているといっても過言ではありません。そこには多くの労力とコストが注ぎ込まれます。

  • 移動
  • 運搬
  • 資材調達等

綿密な計画のもとスムーズに資材調達を行えば、工期の遅延や思わぬ工事費の増加を回避できます。適正な資材調達計画と在庫管理は工事の収益性に直接関わってきます。

内地の工事では下記のように効率的な生産管理・在庫管理が可能です。

  • 必要量の資材発注
  • 必要な時に必要なものを適宜調達
  • 在庫の最適化で資金繰りの悪化を回避

現在改善されつつあるとはいえ、資材調達の遅延やそれによる工期の延長は避けたいところです。

離島での工事に携わる事業者は資材調達をめぐる下記のような数々の課題をよく把握しています。

  • 資材不足によるショートを回避するための余裕ある発注
  • 大きな発注をかける際、円滑な資金繰りのために在庫の最適化が必須
  • 資材の輸送コストを抑える必要性
  • 内地から調達する資材の入荷までに時間がかかる

資材を内地から調達している現状では、一番のボトルネックとなっている資材運搬に関する課題をクリアし、資材不足による工程の停滞や労務工数の増加、ひいては工期の遅延を回避することが要求されています。

 

コスト

資材調達や在庫管理に関する課題は山積みです。

  • 建設資材の調達コスト高
  • 資材入荷に時間を要する
  • 海による隔絶性などの地理的不利条件

資材不足や非効率的な調達を回避するために、今、別の方法で資材を調達する対策が求められています。

こちらでは解決策を見出されたお客様の成功事例をご紹介します。

パプアニューギニアでは、スクリーンバケットMB-S18が天然石の砕石をふるい分け、再生コンクリート骨材を生産しています。
島内で再生骨材を作り出すことで、新資材を搬入する必要がなくなりました。

何週間分もの時間・労力の節約とコストの大幅な削減を同時に実現。

フランス北西端ウェサン島では、バケットクラッシャーBF70.2とスクリーンバケットMB-S14が現場発生材をリサイクルし、再生骨材を生産*。

内地からの資材輸送コスト上昇に対し、環境保全にも考慮するソリューションにより工事コスト削減に成功された公共工事に携わるお客様の事例です。

建設資材廃棄物回収し、可能な限り再資源化することで課題を2つクリア。島内での資材調達。限界に近づいている島内の最終処理場問題。

MBアタッチメントの破砕機選別機を使用することでお客様が得られたメリット:

  • 天然資源を新たに掘り取ることなく再生資材を調達
  • 海上輸送コストカット
  • スペースの限られた現場でも作業可能

島内での資材調達を実現
スクリーンバケットサイズの異なるものを選り分け、バケットクラッシャーサイズ調整をしながら破砕*していきます。ふるい分けられた土はその場で整備用に、破砕処理されたものは再生砕石として路盤材埋戻し材として再利用されます。

 

まと

MBアタッチメント油圧ショベルホイールローダなど各種建設機械に取り付けて使用することで、再生材を生産できます。活用するメリットには、

工事コストの低減、工期の遅れ回避、廃材を再資源化することで最終処分場への持込量を最小限に抑えられるため環境保全に貢献できることが挙げられます。予定通り工事を終了させるためにも、自社での再生材調達への取り組みは欠かせなくなっています。

 

*廃棄物処理には許可が必要です。

適用分野