掘削工事や管路敷設工事における
MBクラッシャーの導入事例を5つご紹介
ガス管、水道管、電力線、電話線、通信ケーブル、光ファイバーケーブル。
私たちの日常に欠かせないライフラインに関わる様々なケーブルや管を敷設する工事、
またその敷設工事に伴いおこなわれる掘削工事にはいくつかの課題があります。
MBクラッシャーのアタッチメントを活用して課題をクリアした事例を5つご紹介します。
町の中に架かる橋付近の掘削工事
ハンガリー、ブダとペシュトを結ぶ橋の近くでおこなわれた温水用の水道管布設工事。
こちらではDoosan DX235に取り付けられたツインヘッダーMB-R900が布設工事に伴う掘削作業をおこなっています。
MBツインヘッダー導入の最大メリットは、橋の構造にダメージを与えかねない振動を起こすことなく、橋の近くでの作業を終了できたこと。
別の機械を使用していたら、振動発生の回避は難しかったでしょう。
MBツインヘッダーは、左右独立した減速機(Direct Drive Twin Motor System)を搭載した、世界唯一のツインヘッダーです。接触する対象物の靭性に応じ、左右の切削ドラムがそれぞれ独立して駆動制御されます。また、搭載されているブースター(Power Boost)は、切削ヘッダーのパワーを増倍します。そして、ねじれ防止システム(No Torsion System)の働きによりねじれ荷重が低減するため、
摩耗を防ぎ、長寿命化とメンテナンスの頻度の低減を実現。
観光地の水道管布設工事に伴う道路舗装の除去と発生材の処理
イタリア最大の湖、ガルダ湖。保養地としても有名な美しいガルダ湖畔の町では、水道管布設工事に伴い、道路舗装の除去がおこなわれていました。
現場における課題:
- 観光地の住宅街であるため、付近の住民に配慮し、騒音対策が不可欠
- アクセスが不便で作業が困難
- 周囲住民の日常生活に支障を生じさせないために道路閉鎖は不可能
解決策は?
バケットクラッシャーBF70.2を導入し、日立の油圧ショベルに取り付けて使用。通常のバケットと同じように操作するだけで、油圧ショベルがコンパクトな機動性のある破砕機に早変わり。
水道管布設のための掘削作業位置からわずか数メートルの距離の現場内で発生材を0〜30mmに破砕*。再生破砕材は管布設後に埋戻材としてその場ですぐ再利用されました。
超高圧送電線の地中化
ドイツで試験的に進められている、超高圧送電線を地中化するWahle-Mecklarプロジェクト。同プロジェクトは、超高圧送電線を地中化することで安全性の強化と電力の安定供給を図る目的で誕生しました。
従来、このような工事の場合には、多数の建機を長期にわたって使用して巨大な溝を掘る必要があります。ところが、今回のプロジェクトでは掘削範囲を最小限にし、発生土を現場内で有効利用することにより環境負荷を最小限に抑えられる、地球に優しい方法を採用。 特殊プラウで溝を掘り、一つの溝に対し3本のケーブルを直接埋設するやり方です。この現場に導入されたのはロータリースクリーニングバケットMB-HDS。ボルボの油圧ショベルEC250E NLに取り付け、掘削土を選別しながら掘削溝に直接ふるい落としていきます。
掘削溝の埋戻しには、その場で発生した掘削土から混合物を取り除いた土砂が再利用されます*。在来土を利用することにより、その土地の土壌バランスを保全できる上、管の埋設から埋戻しへの一連の作業が簡略化され、スピーディーにおこなえます。
電線の地中埋設工事に伴う埋戻し
お客様の声を直接ご紹介します。
「電線の地中埋設工事に伴い埋戻し作業をする必要がありました。しかし、地下管路が山の急傾斜に沿って通っているため、ダンプで土砂を運ばせるのは転倒の危険があり不可能。そこで、最初に考えたのは、ダンプで通行可能な場所まで土砂を運び入れ、埋戻し用の土砂を油圧ショベルですくい上げて現場まで運ぶという方法。しかし、この方法では油圧ショベルを1往復させるのに1時間半もかかってしまい、時間もコストもかかりすぎます。
そこで導入したのがMBクラッシャーのスクリーンバケット。すでに現場で使用していた油圧ショベルに取り付けて、現場で発生した掘削土をその場でふるい分け、埋戻材として再利用。運搬コストが完全にカットできただけでなく、最終的に工期を1ヶ月半も短縮することに成功しました!」
工事区間の通行止めを回避した、上水道の増設工事
上水道の増設工事に伴い、長さ2.5kmにわたる路面切削工事で大活躍しているのは、油圧式ツインヘッダーMB-R700。
MBツインヘッダーをコマツの油圧ショベルPC160に取り付けて使用。一般的な油圧ブレーカーと比較してとても速いスピードで切削作業をおこなっています。メリットは速度だけではありません。均等したきれいな切削面が得られる上、均一した質の切削材はそのまま埋戻材として再利用できます。振動と騒音を最小限に抑え、周囲の住民に配慮した工事が可能です。
高い切削精度と効率性を誇るMBツインヘッダーを使用することにより、工事区間の通行止めをおこなうことなく短期間で工事を終了することに成功。
*廃棄物処理には許可が必要です。また、建設発生土は廃棄物処理法に規定する廃棄物には該当しませんが、産業廃棄物に該当するものが混入している場合は、それを取り除かなければ、残土として有効利用することはできません。
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